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コピーライター的、戯言目録。

福岡拠点のコピーライター・プランナーです。日々の仕事で得た色んな手法をまとめています。

本なんて書けません。

フリーランスのもがき方

今日知り合いから「協働で事業やらないか?」とある提案受けました。ありがたい話です。ぼくみたいな似非(エセ)に声かけていただいて。



詳しくは明かせませんが、簡単に言うと一緒に本作ろうって話です。



本。



まあ、一応文章で食べてる身としてはなんとかならんでもないかなとは思いますが、本...ねぇ。



この相談受けた時、ふと脳裏によぎったことがあります。



ライターって言っても、実は結構専門細分されるよねなんていう常識的なことです。



あくまでこれはライターしてる人にとっての常識で、そうじゃない人にとってはうるせぇライター名乗ってるんなら本くらいつくれろうもってな認識かもしれません。



いやあね、実はそれがそうでもないんスよ。



コピーライターに小説を書け!と言うのは、寿司屋さんに上手にパーマかけて❤︎とお願いするのと同じ。





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ちょっと極端な例えですけど結構本気だったりします。確かにコピーライターも小説家も、同じ文字を扱う専門家だと思いはしてますが、作る過程も出来上がる文章もまるで違います。



ぼくの勝手なイメージでは、コピーライターは凝縮する専門家で、小説家は膨らます専門家。同じ言葉を綴るにしても、そのアプローチ方法は爆裂的に異なります。




ぼくがコピーを作るとき、例えば7文字のキャッチのために数百、数千と言葉やイメージを数枚の紙に落とし込むこともあります。そこから凝縮して(厳密に言うと削るも入ります)数文字のコピーに磨き上げていくのです。



でもこれじゃあ、小説は作れませんよね。やったことないからわかんないですけど、小説の書き方にもある程度のセオリー、流派、常識なんてものもあるかもしれませんし。


あと決定的に小説って内製するもんじゃないですか。何か元になる商材があって、そういうのを代弁することなんてそもそも目的としてないし、あったとしたらそれはもうその辺の腐れアフィサイトと変わんないですよね。



小説とか脚本とか、もはやものづくりに近いレベルですよね。



同じもの書く仕事でも、コピーライターと小説家の専門性はまるで違います。



それにどう応えるべきか。




ぼくは小説家ではありません。本の出版もしたことありません。でも、文章に関しては人より少しだけ自信があります。



相手はそんなこと知ったこっちゃありません。小説家であろうが、コピーライターであろうが、ゴーストライターであろうが、スピーチライターであろうが、<物書き>という大きな枠組みの中で見てくれてますから本くらいつくれろう、キャッチコピーくらいつくれろう、そう思われて致し方ない。



現状嘆いても、悲劇のヒーローぶってもなんも生まれませんので工夫するようにしてます。小説は書けないけど、こういうスタイルだったら力になれるよ、と。



まあその提案潰れそうなんですけどね 笑



自分の専門、業界の常識でコテコテに塗り固まったような人間にはなりたくないです。



本の作り方とか、ライターにもいろんな種類があるとか、そんなん一般論の前じゃサナダ虫みたいなもんです。




「ライターだろ?本書けて当然。」



この暴力に似た思い込みを、甘んじて受け容れること。できなければ業界病に犯されていちビジネスマンとして人知れず死んでいくだけです。




できないならできない、ただできないより、なにか方法を探して提示する、提示するからには結果と仕事の過程に責任を持つ。



今日とあるふたりの知り合いと話して感じたことです。

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